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おもむろに研究 そこはかとなく描く

Chemistry answers

α-700 50mm F1.4
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昔、親父と二人で車に乗っている時、
親父が太陽の仕組みを話してくれた事があった。
中学校一年生の時だったと思う。

水素の核融合反応。

僕は図書館で調べまくって、その年の夏休みの読書感想文の題材をそれにした。
夢や願いを沢山詰め込んで、文章にした。
その文章は県のコンクールで入賞し、タテと賞状が僕の元に届いた。

嬉しかったけど、僕の想いがタテになったのかと思うと、少し空しかった。







両手を合わせて、強く擦り合わせて、
でも溶けて混ざり合わない両手が不思議だった。
水は直ぐに混ざるのに。

ガラスの向こうの景色は見えるのに、
コンクリートの向こうの景色が見えないのが不思議だった。
両方とも中身は詰まっているのに。

鏡の中の世界が不思議だった。

虹の絵を描いて、色の順番が違うよと言われた。
世界中何処に居ても、虹の色の順番が決まっている事が不思議だった。


疑問は疑問を生み、その疑問は次第に論理的になり、
自分では抑える事の出来ない迷いへと変わっていった。

応えが必要だったんだと思う。
答えではなく、応え。

だから、僕は耳を澄まして、中立の立場をとる。
作用が在れば、反作用があるのだから。
保存の法則があるのなら、僕の中からは何もなくならないし、何も足されはしない。
産み出す事は、気付く事。
待って、待って、受け取る事。


最近は、耳を澄ます意味を、考えたりもする。
by onwa-nukukazu | 2010-05-03 15:13 | chemistry