おもむろに研究 そこはかとなく描く

タグ:Nikkor 50mm F1.4 ( 115 ) タグの人気記事

What I needed the most

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S
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僕は人が見てもよく分かるように焦っていた。
僕は息が苦しくなる夜さえあった。
そんな中で、秋の色は僕の焦燥感を更に煽った。

人はそれでよいと言った。
僕もそれでよいと思った。
見たいものは相変わらず見えず、それでも僕は最後の形を探そうと必死だった。

あなたはそれをよく分かっていた。
そして何も言わなかった。
入らせない代わりに、入っても来なかった。

秋の色は時を押した。
僕は心を動かされることなくそれらが綺麗だと言った。
見ていなかったよ。
僕はあなたにこんな顔をさせていた。
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by onwa-nukukazu | 2011-11-08 02:58 | friend

Simplified

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S
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オシャレは体力だと言っていましたね。
その言葉は僕にとって衝撃でしたよ。
その言葉自体は馴染みのある物でしたが、あなたの口からその言葉が出たことが間に入りました。
僕にとっては意味のないことに対して覚悟を持っていたあなたは異星人でした。
僕が少しおちょくると、力のこもった視線でにらみ返していたあなた。
それらはあなたにとっての礎だったのでしょう。

僕の中にもあなたにとってのオシャレのような物があります。
しかしそれは礎と呼ぶにはとても柔らかい物です。
僕にとって意味のあることは揺るがないということです。
存在自体が虚ろであって実像が捉えにくい物であっても良いのです。

何度も出掛けて、そして中心付近にまた戻ってくるのです。
それらの所作が深さに変わる日を待ち、青いと笑われる日々を耐えて過ごすのです。


秋風が冷たさを増しました。
僕には進歩がない。
あの日と同じ事を、今日もここで考えている。
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by onwa-nukukazu | 2011-10-01 03:14 | friend

Morning Light

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S
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東の空が白み始めた頃、あなたは助手席で少し動き始めた。
寝ていた所を連れ出したからあなたは良く訳が分かっていないまま助手席に座って寝ていたんだ。
僕は朝焼けの頃に海岸に間に合いたくて少し心配気にハンドルを握っていた。
パワーウィンドウの窓を開けた。
風がとても冷たかった。
少しだけ潮の香りが混ざっていたから、少し安心した。

朝焼けは僕らを待ってくれていた。

一番近い海岸の駐車場に車を止めただけの事。
二人とも土地勘がなかったからどこの海岸でも僕らには同じだった。
車を止めるとあなたは身支度を始めた。
あなたは僕が思っていたよりも素早く化粧を済ませた。
「化粧なんてお絵描きだよ」
いつもの台詞を口にしながら、いつも通り紅は引かなかった。

とても大ざっぱな感情の塊だけを覚えているんだ。
香った潮風と、目を射した光の量と、風の温度。
それら全ては僕の気分を転換することをせずに、むしろ僕の中の不安をとても大きく膨らませた。
風が冷たく気持ちよく、どうしようもなく所在なく不安だった。

あなたの楽しそうな顔を覚えている。
そして、いつも顔の隅に覗かせる空しさの欠片も覚えている。


実験室から出た。
夜11:30
風が冷たくなっていた。
あの日、あなたを連れ出しに行った風の匂いがした。
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by onwa-nukukazu | 2011-09-20 01:26 | friend

Surely there was something I needed the most

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S
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今年も、同じ風が吹いている。
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by onwa-nukukazu | 2011-09-02 19:20 | friend

on the way to dinner

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S
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この写真を見て懐かしくてクスリと笑ってしまったから、今日はこの写真。

この写真を見て、懐かしいと思ってしまったんだな。
やはり、時の流れは定義出来ず、実態もなく、しかし確実にこの身の側を漂うものだ。
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by onwa-nukukazu | 2011-06-23 23:22 | friend

The valley of the shadow of death

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S
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恐れるものは極少なくて良いはずだ。
関がないと溢れ出てしまうから今のあなたは賢明だ。
然るべき場所をあなたで感じ、
身にまとう災いを内に招き入れればいい。

それだけだと思うんだ。
それだけ。
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by onwa-nukukazu | 2011-04-30 01:47 | friend

Grandma

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S, SUPERIA PREMIUM 400
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今考えると、母親は不思議な話をたくさんしていた。
意味が分からない事を当然の様に話す達人のような気がする。

例えば、
歩いていて何かにつまづいたり、
頭をどこかにぶつけたりするとこう言われていた。
「殺気を感じなさい」
そして言葉の中に擬音語が非常に多い。
「サッ」とか「パッ」とか「ザッ」とか「シャッ」とか。
全然理論的ではない。
とにかくイメージ先行型の思考である。

何も疑わずに色んな事を信じていたが、
最近母親が姪や甥と話している内容を聞いているとビックリしてしまう。
そんな適当に色んな事を教えていたのか。。。

大切な事は「正確な情報」や「正しい知識」などでは無いという事だ。
お陰で少し分かったような気がした。
僕は今でも、正解を探す作業が苦しくてたまらない。
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by onwa-nukukazu | 2011-03-10 00:08 | family, relatives

Snow White

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S, SUPERIA PREMIUM 400
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雪の日の話。


(写真は昨年末の大雪の風景)

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by onwa-nukukazu | 2011-03-09 00:04 | family, relatives

Those shining days

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S, SUPERIA PREMIUM 400
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泣いている人、
それをあやしている人。

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by onwa-nukukazu | 2011-03-07 21:11 | family, relatives

M

Nikomat EL, Ai Nikkor 50mm F1.4S, SUPERIA PREMIUM 400
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陽差しが春を誘いに行って、
風がそれを断っている。

まだ指先が冷える。
もうしばらく手を繫いでいよう。
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by onwa-nukukazu | 2011-03-06 10:55 | friend